KNEISSLのブランドアイデンティティは革新的技術へのチャレンジ精神と品質への強いこだわりである。
アイデンティティを凝縮した、全ての性能を高水準で表現できるハイエンドモデルの開発プロジェクトがスタートした。
テニスは今、高速化の時代へと進んでいる。ラケットは反発性やパワーがあることを前提であり、
さらにコントロール性、スピン性、振動吸収性などの性能を付与するテクノロジーが求められるエクスクルーシブなギアとなっている。
プレイヤーの理想を体現するラケットを生み出すため、開発陣が約3年間の試行錯誤の末に辿り着いた、
一度見たら忘れない新生KNEISSLのフラッグシップモデル。
その名は、PRIME STAR。
Corrugated Convex Concept
PRIME STARのフレーム設計コンセプト。
相反する性能である反発性とコントロール性を両立させることをコンセプトとし、特徴的な波型凸面形
状とラウンド形状のハイブリッド構造を採用。
剛性：高
ラケットのフレームの11-1時‒4-8時部分を波型の凸面形状に設計。
波型の凸面形状は、従来の直線形状のフレームよりフレームの剛性が高くなる。
フレーム剛性が高すぎると、しなりが生まれない構造になるため、フレームの上下部のみの設計とした。
剛性：中
剛性の高いフレームを支えるため、厚みのある8角形状のシャフトを採用。
剛性：中
3-9時部分を通常のラウンド形状にすることで、しなりやすくなり、インパクトの際にラケット全体で包み込むような感覚を生み出す。
波型凸⾯フレームは従来の直線形状のフレームと⽐べ、フレームの厚い部分と薄い部分が存在する。薄い部分は空気抵抗を受ける表⾯積が少なくなるため、⼀般的には中厚(⾼反発系)ラケットに分類される設計のPRIME STARだが、フレームの厚みを感じることなくシャープにスイングすることができ、コントロール系ラケット並みの操作性が獲得できる。これによりスピン性とコントロール性も⾼い⽔準で表現が可能になり、今までにない安定感を発揮。
メリットの多い波型だが、デメリットはその複雑な形状ゆえの製造の難易度である。通常の成型方法では形状が複雑であるがゆえに素材同士が上手く結合しにくいため、フレームの薄い部分から折損する可能性が高くなる。
そのため、PRIME STARは⾼精度の設計が可能な台湾での⽣産を選択した。波型を実現するため、従来のラケットの製造⽅法とは異なるフレーム成型⽅法を実⾏し、ラケットフレーム本体の樹脂とカーボンの密着性を向上させることに成功した。この副次効果により⾼密度のフレーム構造が出来上がり、振動吸収性や反発性を⾼める効果も発⽣している。
まさにPRIME STARの基幹テクノロジーである。
Dragonfly Pattern
波型凸⾯フレームのアドバンテージを更に⾼める、ブリッジ加⼯を施したエアロバンパーを採⽤。
バンパー表層⾯に突起をつけることで、振り抜き⾓度に対して常に後⽅にカルマン渦が発⽣するようになり、スイング軌道の安定性を向上させる。いわゆる、「トンボ⽻根空⼒の理論」である。PRIME STARのCCCテクノロジーによる独創的なフレームと組み合わさることで、相乗効果を⽣み出し、ストロークにさらなる安定感をもたらす。
Triple Layer Damper
6時部分に特徴的な3層構造のグロメットダンパーを採⽤。真ん中部分(3層⽬)に振動を吸収する特殊な樹脂パーツを配置。インパクト時の不快な振動を特殊樹脂が吸収、緩和することで、プレイヤーに明快な打球情報と快適なフィーリングを約束する。
Anti-Vibration
Grip-Mount
フレームグリップ部分の振動吸収性向上のため、⾃動⾞のエンジンを⾞体に取り付ける際に使⽤される防振性の高い素材に着目。防振素材をラケットのグリップ⽤に製作し内蔵。グリップ部分を覆う形で使⽤することで不快な振動を軽減し、プレイヤーの⼿にクリアな打球情報を伝える。
